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3/9(日)17時~20時「『光る君へ』ロスの君へ」×梅の歌会を開催します!!

EVENT
2025.02.07

【✧「源氏の歌会」特別編✧】ご好評につき再設定!!※単発で楽しめます※
「『光る君へ』ロスの君へ」×梅の歌会を開催します!!
2024年年間シリーズで開催しました「源氏の歌会」へのご参加、ありがとうございました。
大河ドラマ『光る君へ』を振り返り返る特別企画、
「ドラマのウソ、ホント?!」
鮮明に記憶に残る名場面やエピソードの数々から、
実際の史実に即したものとドラマ上のフィクションとを検証しながら、
『源氏物語』の影響や、オーバーラップが見られる場面を鑑賞します。
後半は「梅の歌会」。
『古今集』の歌を中心にこの季節の重要なテーマの1つ、
「梅」の詠まれ方を、古典和歌の例でご紹介。
また『源氏物語』から2~3首の和歌を披講します。

講師は引き続き、古典和歌の研究と海外への普及、現代・未来への継承にも努めておられる、フィットレル・アーロン先生。

座学の後は”奏でる”第二部♪
今回は、昨秋の劇的な演奏で大好評を博した、
琵琶奏者の鈴木晨平さんが登場。
季節も感じられる和のライブをご堪能ください!!

【詳細】
16時40分開場 17時~20時(終了後は通常営業となります、第二部のご参加状況によっては、延長もあり)
参加費 3,000円(オーダーは必須ではございません、もちろんオーダーも可能です)
※お席の都合上ご予約歓迎いたします(必須ではございません)

◆講師・フィットレル・アーロン氏のご紹介◆
早稲田大学高等研究所招聘研究員。日本古典文学研究者・教員。
ハンガリー出身。8~13世紀の和歌を中心に、日本古典文学、主に日本の古典和歌の外国語訳と海外における受容、変容、伝達について研究している。2020年から、和歌の多言語翻訳研究会「世界の中の和歌―多言語翻訳を通して見る日本文化の受容と変容―」の主催者の一人である。日本古典文学作品のハンガリー語訳も作成しており、今まで『更級日記』と『百人一首』(カーロイ・オルショヤと共著)の全訳などを刊行。2021年から令和和歌所の活動に参加し、古典和歌の現代・未来への継承にも努めている。

◆鈴木晨平(しんぺい)氏のご紹介◆
2014年から音楽活動を開始し、作詞・作曲・歌・ギター・薩摩琵琶として主にライブハウスに出演。2022年からは薩摩琵琶の演奏や朗読を含んだ自主企画イベント「ひとりうたかたり」を開催し、様々なテーマに沿った自作の歌を歌っている。
1995年、東京生まれ東京育ち。

【今回の創作「梅」の詠まれ方の解説】
梅は、春が始まる陰暦1月(今の太陽暦の2月ごろ)に咲き、春の最初の花です。色に関する言及がなければ、基本的に白い梅のことなので、春の始めのころによく降っていた雪と一緒に詠まれ、咲いている梅の枝に雪がかかっており、二つが紛れ合っているという情景がよく和歌に詠まれています。あるいは、春を待つ心を込めて、木の枝にかかっている雪を梅の花に見立てることもあります。梅の花と一緒に詠まれているもう一つの景物は、春を告げる鳥である鶯です。咲いている梅の枝で鶯が鳴いている情景、あるいは枝にかかっている雪を梅の花と見誤ってとまるという趣向の歌もあります。また、梅は強くて良い香りがあり、それも和歌に詠まれています。雪なのか梅の花なのかがわかるにも香りが手掛かりになり、夜の暗闇に花自体が見えなくても、その香りで梅がどこにあるのかがわかります。梅の香りを袖に移し、特に花が散ったあと、その香りを形見にしたいという願望もしばしば詠まれます。ところで、紅梅を詠んだ和歌もありますが、そのときは詞書(和歌の前に置かれた、詠まれた状況などについての説明)などで紅梅であることを明確にするか、和歌に「紅(くれなゐ)」などという言葉を詠み込む必要があります。